9月30日の環境コラムで「エシカル消費」を紹介しました。これは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。
このような消費行動のなかで、近年「サステナブルファッション」という考え方が注目されています。
現在のファッション産業は、大量生産・大量消費を前提としたビジネスモデルとなっており、当然、廃棄される衣服の量も膨大になっています。そのため、製造に必要な資源やエネルギーの増加、廃棄物の増加など、環境負荷が非常に大きい産業と指摘されるようになりました。このような背景から、衣類の製造から廃棄されるまでの環境負荷を減らすことを意識した「サステナブルファッション」という考え方が注目されているのです。
環境省のアンケート※によると、約4割の方が「サステナブルファッション」に関心を持っている、又は具体的な取り組みを行っているそうです。このような取り組みをする消費者は今後ますます増えていきますので、ファッション産業に関わる事業所の皆さまは、改めて自社が環境や社会に与えている影響を振り返り、環境や社会に配慮した経営に挑戦してみましょう!
【サステナブルファッションの取り組みの例】
1.本当にその服が必要かどうか、もう一度よく考えてみる
2.長く着ることができるものを買う
3.処分するときのことも考えてみる
4.買うと決めたら服のストーリーにこだわる
5.カスタムメイドでの購入を考えてみる
6.バザーやフリーマーケットなどで古着を買う
7.レンタルサービスを利用する
8.メーカー売れ残り在庫販売での購入も考えてみる
9.大事に使い長持ちさせる
10.マイクロ・プラスチックを流出させない
11.お直しやリペアで長く着られるようにする
12.家族や友人同士で着まわす
13.買取店、バザー・フリーマーケットを活用する
14.お店などでの古着の回収サービスを利用する
15.寄付する
16.リメイクを楽しむ
17.どうしても使い道がない場合には資源回収に出す
18.自宅のクローゼットやワードローブを確認して、不用な服は定期的に処分・有効活用する
出典:サステナブルファッション習慣のすすめ(消費者庁 WEBサイト)
出典:SUSTAINABLE FASHION これからのファッションを持続可能に(環境省 WEBサイト)
※アンケートの詳細も確認できます。