最近、少しずつ耳にするようになってきた言葉、「ウェルビーイング」。これは、「心身ともに健康なだけでなく、社会的にも満たされて、幸福を実感できる状態」のことです。
世界では、2030年のSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けて、取り組みが活発になっています。SDGsは、環境、社会、経済の統合的向上を目指したものですが、それぞれの目標には「ウェルビーイング」の概念が結びついていると考えられ、開発の指標を、より「ウェルビーイング」に焦点を当てたものに変えていこうという国際的な動きが見られるようになっています。
日本では、国が2024年に公表した「第六次環境基本計画」のなかで、この計画の最上位の目的を「環境保全と、それを通じた現在及び将来の国民一人一人の『ウェルビーイング/高い生活の質』」と定めました。また、この目的のためにも、環境収容力を守り環境の質を上げることによって成長・発展できる文明を目指すことが重要であると記載されています。
環境収容力とは、その環境を損なうことなく、受け入れることができる人間の活動量という意味です。つまり、地球が後戻りできなくなる状態まで、気候変動や生物多様性の喪失を進行させないように活動することが求められているのです。
多様化が進む現代社会において、ウェルビーイングを向上させることは、経済的な豊かさだけでなく、環境や社会との調和の中で持続可能な幸福を追求するために重要な考え方です。
一人一人の「ウェルビーイング」を実現するためにも、今、事業者としてできることを考えてみましょう。

出典:
平成31年版雇用政策研究会報告書(厚生労働省)
令和6年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書(環境省)
Towards developing WHO's agenda on well-being(世界保健機関(WHO))




