「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。日本人の1人当たりの食品ロス量は1年間で約38kgと推計されており、毎日、全員がおにぎり約1個のご飯の量を捨てているのと同じ計算になります(詳しくはこちら)。
国が今年6月に公表した資料によると、2022年度の食品ロス量は472万トンで、これによる国民1人当たりの経済損失は約3万2千円、温室効果ガス排出量は約83kg-CO2にもなると推計されました。さらに、食品ロスによる温室効果ガス排出量(1,046万t-CO2/年)は、家庭での冷房使用に伴う温室効果ガス排出量(680万t-CO2/年)の約1.5倍と推計されており、食品ロスを8%減らすと、エアコン設定温度変更と同等のCO2削減効果が得られると試算されています。
出典:消費者庁公表資料
国は、「2030年度までに、食品ロス量を2000年度の980万トンから半減させる」という目標を掲げていますが、2022年度の食品ロス量が472万トンになったことにより、目標を前倒しで達成したことになります。しかし、経済損失や地球温暖化への影響のことを考えると、今後さらに食品ロスを削減していくことが重要です。飲食店や小売店の皆さまは下記を参考にぜひ取り組んでみてください。
【飲食店における取り組み】
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/170516.html
【小売店における取り組み】
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/keihatsu.html